語源を知るとおもしろい~『その言葉のおもしろルーツ』より

 ことばの語源って、見当がつくこともあれば、全くわからないこともありますね。お盆休みで帰省する時に新幹線を利用された方もいらっしゃるでしょう。ところで、中高年を表す「シルバ-」という言葉が、新幹線がルーツになっているってご存じでした?意外ですよね。そんな語源のあれこれをご紹介しましょう。

*歌舞伎の「梨園」ってどこ?
 歌舞伎役者と結婚する女性を「梨園に入る」と言いますが、この言葉は中国に由来。唐の玄宗皇帝は音楽や演劇に造詣が深く、有望な人を招いて楽しんでいた。その場所が宮中の「梨園」という場所で、これが江戸時代に日本に伝わり、歌舞伎の業界を指して呼ぶようになった。

*ニセ客を「サクラ」と呼ぶのは?
 江戸時代、大阪の芝居小屋では、客には売らない桟敷席が1つだけあった。それが「サクラ」と呼ばれ、いつも小屋側が手配した人がいて、「成駒屋」などと声をかけていた。タイミングを心得た声掛けのプロが座る桟敷席が「サクラ」だった。席を指す言葉が、やがて人を指す言葉に変化していった。

*タニマチ
 明治時代の終わりごろ、熱狂的な相撲ファンだったのが、大阪の谷町筋に住んでいた開業医で、力士からは治療費を取らず、贔屓の力士には惜しみなく援助していた。この医師のように援助する人を指して「タニマチ」と呼ぶようになった。

*「アホ」の語源
 関西弁だと思っている人が多いが、由来をたどっていくと秦の始皇帝に至る。万里の長城を作るほどの権力があり、呆れるほど大きな宮殿「阿房宮(あぼうきゅう)」を建てた。ここから馬鹿げたことを阿房→アホウ→アホと言うようになった。

*高齢者を「シルバ-」というのは?
 シルバ-シ-トは和製英語。昭和48年に敬老の日のサービスとして高齢者用シートが企画された。でも赤字続きだった国鉄には、新たに専用の座席を作る余裕がなく、新幹線の座席に使う生地が余っていたので、それを利用して座席の一部を生地で覆って、一般座席と区別することにした。その生地が銀色だったので、「シルバ-シ-ト」と名付けた。

*「文庫本」の「文庫」って何?
 元々本を収納する蔵や図書館のことを指していた。当初、「書庫」は「ふみくら(文倉)」と呼んでいたが、次第に和製漢語の「文庫(ぶんこ)」へと表記が変化していった。ここから、まとまった蔵書のことも「文庫」というようになり、やがて手に取りやすいサイズの本を指すようになった。

*ラーメン屋に「○○軒」や「○○家」が多いのは?
 人気ラーメン店の名前にあやかって、「軒」や「家」がつく店が多い。「軒」のルーツは、明治43年に浅草で創業した「来々軒」。盛況ぶりにあやかろうと、新規参入店がこぞって付けた。「家」の元祖は、昭和49年に横浜で開業した「吉村家(よしむらや)」である。その後、吉村家から独立する形で「のれん分け」した店が次々と登場した。こうして「家系ラーメン」と称される名の店が多く誕生することになった。

 横浜に住んでいた時に、夫が「磯子のラーメン屋へ行った」と話していたように思ったので、聞いてみたらやはり「吉村家」でした。横浜は「ラーメン博物館」があるように、ラーメンの激戦地で多くの店があり、夫も色々な店へ行ったようです。店には「まずかったら料金はいただきません」の張り紙があったそうです。夫はもちろんお金を払ってきましたが。当時(30年余り前)で500円台だったそうです。「家系」と言われるように「吉村家」は1軒だけで、他は「○○家」と付く店が増えていったのですね。ところで、「お金を払わなかった人」はいたのでしょうか?

 「文庫」については、冷泉家に見学に行った時に、当主夫人が藤原定家の直筆などが収められている蔵のことを「お文庫」と言っていたので、蔵のことを「文庫」とも言うのだなと、その時に知りました。
 語源っておもしろいですね。

















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