日本と世界の名作を2秒で読める!?~『おしゃか様以外みんなバカ』より

 子供の頃、『世界名作全集』を買ってもらって読んでいました。結構分厚くて、1冊に2~3くらいの物語が入っていて、時間をかけて読んだ記憶があります。それなのに『忙しい現代人のための、2秒で読める世界クイック名作集』という本があり、著者もびっくりして読んでみたら、本当にほぼ2秒くらいで読めたそうです。私も半信半疑だったのですが、エッセンスが詰まっていて意外と面白いのでご紹介しましょう。
(本文より抜粋)

〈2秒で読める秘訣〉
 名作をだいたい2コマから4コマくらいのマンガにしてしまったのである。

*桃太郎
 包丁を持ったおじいさんとおばあさんが巨大な桃の前にたたずんでいる。おじいさんが桃に包丁を入れる。桃が割れる。中では桃太郎が鬼の首を絞めている。お終い、である。

 は、早い…。イヌもサルもキジも登場しない。桃太郎が単独で鬼を成敗しているだけだ。でも、とりあえずおじいさんとおばあさんと桃と桃太郎が出てきて、鬼退治をしているのだから、『桃太郎』という物語のエッセンスは抽出しているといえるだろう。

 しかし桃太郎と鬼は、いつ桃の中に入ったのだろう。桃太郎と鬼が闘争している状態のまま閉じ込められているのは、かなり不自然ではあるまいか。でも、そんなことをいちいち気にしていては、忙しい現代人としては、名作を楽しむことができません。

*かぐや姫
 おじいさんが竹林の中に入り、光っている竹の中から赤ん坊を見つける話である。

 おじいさんが竹林の中に光る竹を見つける。竹を切ろうとしてなたを取り出す。すると、いきなり竹は轟音を発しながら月に向かって飛んで行く…。お終い。

 は、早すぎる…。中にかぐや姫が乗っているのかどうか確認する間もなく、いきなり月に向かって出発するとは。これもまた、ものすごい省略である。っていうか、かぐや姫が出てこない『かぐや姫』って、ある意味、革新的だ。

*ヘンゼルとグレ-テル
 意地悪な継母に森に置き去りにされたけれど、1回目は小石をまいていたので戻れた。でも、その次にはパンしかなかったので戻れなかった。最後には、お菓子の家に住んでいた魔女を退治して、家に戻れました、ってやつね。では、どうぞ。

 ヘンゼルとグレ-テルはお菓子の家をバリバリ食べている。ヘンゼルが言う。「さてそろそろ帰るか」。グレ-テルは返事をする。「うん」。ヘンゼルはスマホを取り出すと、GPS機能を使って家に戻りました。お終い。

 う~ん…最先端の科学技術を導入するのか…。いや、そうじゃなくて、今や「世界の名作」に出てくる子供たちも、スマホを持っているのか。みんな、スマホじゃなく、本を読めよ…。

 以上のような名作が山盛りで収められている。何しろ2秒で読めるから、収録されるお話の数も多い。これは情報化時代にふさわしい、名作のリノベ-ションなのかも。

 いかがでしたか。スマホが出てくるのが、いかにも現代的で面白いですね。でも、やはり長い原作を読んで知っていないと、2秒の名作を楽しむことはできませんよね。で、著者も言っているように、本を読みましょう、たまには…。

 では今日の文字を書きましょう。
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