東大卒の林業女子ってどんな人?~TV「明日はどっちだ」より

 東京都檜原村の古民家に林業の会社があります。まだ3年前にできたばかりで、高齢者が多い林業の中で、平均年齢35歳の若い会社です。そんな男性社会に飛び込んだのが大塚潤子さん(30歳)ですが、どんな人なんでしょうか。

【プロフィ-ル】
 10代の頃に砂漠化の問題を知って、森林に興味を持つようになりました。東京大学農学部に入学しましたが、周りは官僚や研究者を目指す人が多く、その空気になじめなかったそうです。

 卒業後は外資系イベント会社に就職しましたが、森への想いが忘れられず、昨年5月に入社して今は見習い中です。「山仕事はおもしろいし楽しい。大変なこともあるけど、ここだったら現場で頑張れるんじゃないかと思って」決めたそうです。

 1日は朝5時半のお弁当作りから始まります。「日が暮れたら残業できない仕事なので」朝早いのも苦にならないようです。ところが「4月までに1人前にならないといけない」と言います。大塚さんの給料は現在補助金で賄われていますが3月で切れて、その後は給料に見合う働きを求められるので、「首を切られないようにがんばっている」そうです。

【会社の目的】
 材木を売って利益を上げることではありません。日本の森林の約4割はスギやヒノキの人工林ですが、手入れされていない人工林は密集して日当たりが悪くて木がやせ細り、地盤が弱くなって土砂崩れを起こすことになりかねないので、伐採したり花粉対策のための枝打ちをしたりしています。

 では具体的にどのような作業をしているのでしょうか?
【仕事内容】
*間伐(かんばつ)~強い木を育てるため、余分な木を間引いて森に光を入れます。
*選木(せんぼく)~むやみに木を切るのではなく、間引く木を見極める必要があります。
 「空を見て、空で道が空いていればこっちに倒そうみたいな」?と大塚さんは言いますが、素人が見てもよくわかりません。ゆっくり考えている時間はなく、1日にできるだけ多くの間伐をすることが、会社の収入につながるからです。倒す木が決まると、後でわかるように木のそばに枝を刺していきます。

【伐採の仕方】
(1)木の根元の方を、三角形に少し切り口(受け口)を入れる。
(2)反対側から切り込みを入れる(追い口)と、木は受け口の方に倒れる。
≪注意点≫
 受け口の方向を正しくしないと近くの木にひっかかって、ねらった方に倒れないので(かかり木)、ロ-プを巻いて倒さないといけなくなり、余計な労力と時間がかかってしまいます。
 この日大塚さんが倒した木は20本でしたが、1人前と認めてもらうには80本倒さないといけないそうです。

【危険】
(1)急斜面の足場が悪い所で大きな木を切らないといけないので、油断すると切った木が足にぶつかって転がり落ちて、下の方にいる人にぶつかります。
(2)クマの糞が落ちていたので、「クマに要注意!」です。

【先輩からの注意】
 切った木をそのまま置いてあったので、「短く切って片付けて」と言われました。大塚さんはできるだけたくさんの木を切ろうとがんばって、少しあせっていたのかもしれませんね。

 山へ持っていく荷物は、チェ-ンソ-=約4~5㎏・ガソリンオイル=約2㎏・着替え・弁当&水筒などで10㎏位になります。それを背負って急な斜面を20分位歩き、登った所が職場という過酷な環境の中で、男性でも重労働だと思う仕事に飛び込んだ彼女の勇気とがんばりには脱帽です。

 山が放置されることで、いろいろな問題が起こることに改めて気付かされました。まだ新しい会社で経営も厳しいようですが、これからもぜひ若い力で山の環境を守っていってほしいですね。





















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