『上機嫌な言葉366日』田辺聖子著より
この本は、田辺さんがこれまでに書かれた本の中から、選りすぐりの言葉を選んで、日記のように毎日一つずつ取り上げられています。
人間には108の煩悩があるといわれますが、一年の終わりに当たり、今年の煩悩のいくつかでも払拭できればと思い、テ-マ別に選んでみました。参考になれば幸いです。(「 」は本のタイトルで、読みやすくするためにかなを漢字にしたり、途中省略したところもあります)
【仕事と家事の両立】
〈仕事もし、家庭も持つというのは、中途半端でよくない〉と今まではいわれましたし、女たちもそう信じてきました。しかし人生のすべては、中途半端までしか追いつけません。すべてを完全にやり通すというのは、神の領分です。 「iめぇ~る」
【結婚】
この広い世間に、最後までかばいあえる戦友は、やっぱり夫と妻なのだから、どちらかが傷ついた時、「あんたは天才」「あんたは美人」とホメたり力づけたりできる相手であるのが望ましい。 「いっしょにお茶を」
【落ち込んだ時】
たっぷり睡眠をとって、一夜あければまた新しい1ペ-ジ、いつまでも済んだことを言ってられない、温かいコ-ヒ-でも飲もうと「気をとり直す」人が好きである。ハンカチを買うとかキ-ホルダ-を新しくするとか、自分で「気を引き立てて」やってみる、そういう精神力をふるい起こしている人は、身近に芳香をもたらしてくる気がされる。
「ほのかに白粉の匂い」
【アンチエイジング】
女の魅力というのは、年齢によらないと考える。若さというのは、若々しい弾み心をいうのだと思う。ユニ-クな個性が魅力的であれば、トシなんかどこかへ飛んでしまう。 「星を撒く」
【別れ】
十代、二十代、三十代、と人生をかさねているうちに「別れ」の波が引いたあと、手に残るものが多くなってゆく、それがふえて、いい女(オトナの女)になるんじゃないかと思われる。 「ほのかに白粉の匂い」
【男】
女が泣いてみせて、それで落ちる男と、落ちない男がある。これも面白い。泣いても動じないで、よけい怒ったり、腹を立てたりする男と、泣かれると〈弱いなァ〉としょげて機嫌をとってくれる男とある。 「iめぇ~る」
【女】
内側はいつも温かくてとろっとしていて、溶けそうに甘く、香ばしくて、やさしい、チョコレ-トのような部分があってほしい。どんなにきびしい職業を持っている人でも、どんな逆境に生きている人でも、チョコレ-トみたいな部分を持っていてほしいのです。それは「愛することのできる」部分です。 「iめぇ~る」
【子供】
口ではいろんなことをいうし、可愛げのない反応も見せる。しかし、人の愛情はそっくり心の乾板にうつしとっていて何十年も忘れないものなのである。(私はこういうようなことを、あの人にしてもらった)と思うことが、生きていくバネになる。 「星を撒く」
【人生で残るもの】
大きな意味があると誰もが思っているもの、身すぎ世すぎの仕事、子供、結婚、そういうものが残るとは限らない。形になって残らない、いろんな記憶が、むしろ人生の最後のとき、その人の両手に残るものかもしれない。
「魚は水に女は家に」
【隠しごと】
男:嘘はついたことを忘れてしまうかもしれないが、隠しごとは夢の間も忘れてしまえない。
女:持ち重りするから、人にしゃべって軽くしよう、なんていうタチのものではなく、しゃべりたくてうずうずするのが、〈女の隠しごと〉である。 「人生は、だましだまし」
隠しごともほどほどに、無事に新年を迎えられますよう願っています。
では「今日の字」は干支の交代ということで、「辰」と「巳」を書きましょう。
人間には108の煩悩があるといわれますが、一年の終わりに当たり、今年の煩悩のいくつかでも払拭できればと思い、テ-マ別に選んでみました。参考になれば幸いです。(「 」は本のタイトルで、読みやすくするためにかなを漢字にしたり、途中省略したところもあります)
【仕事と家事の両立】
〈仕事もし、家庭も持つというのは、中途半端でよくない〉と今まではいわれましたし、女たちもそう信じてきました。しかし人生のすべては、中途半端までしか追いつけません。すべてを完全にやり通すというのは、神の領分です。 「iめぇ~る」
【結婚】
この広い世間に、最後までかばいあえる戦友は、やっぱり夫と妻なのだから、どちらかが傷ついた時、「あんたは天才」「あんたは美人」とホメたり力づけたりできる相手であるのが望ましい。 「いっしょにお茶を」
【落ち込んだ時】
たっぷり睡眠をとって、一夜あければまた新しい1ペ-ジ、いつまでも済んだことを言ってられない、温かいコ-ヒ-でも飲もうと「気をとり直す」人が好きである。ハンカチを買うとかキ-ホルダ-を新しくするとか、自分で「気を引き立てて」やってみる、そういう精神力をふるい起こしている人は、身近に芳香をもたらしてくる気がされる。
「ほのかに白粉の匂い」
【アンチエイジング】
女の魅力というのは、年齢によらないと考える。若さというのは、若々しい弾み心をいうのだと思う。ユニ-クな個性が魅力的であれば、トシなんかどこかへ飛んでしまう。 「星を撒く」
【別れ】
十代、二十代、三十代、と人生をかさねているうちに「別れ」の波が引いたあと、手に残るものが多くなってゆく、それがふえて、いい女(オトナの女)になるんじゃないかと思われる。 「ほのかに白粉の匂い」
【男】
女が泣いてみせて、それで落ちる男と、落ちない男がある。これも面白い。泣いても動じないで、よけい怒ったり、腹を立てたりする男と、泣かれると〈弱いなァ〉としょげて機嫌をとってくれる男とある。 「iめぇ~る」
【女】
内側はいつも温かくてとろっとしていて、溶けそうに甘く、香ばしくて、やさしい、チョコレ-トのような部分があってほしい。どんなにきびしい職業を持っている人でも、どんな逆境に生きている人でも、チョコレ-トみたいな部分を持っていてほしいのです。それは「愛することのできる」部分です。 「iめぇ~る」
【子供】
口ではいろんなことをいうし、可愛げのない反応も見せる。しかし、人の愛情はそっくり心の乾板にうつしとっていて何十年も忘れないものなのである。(私はこういうようなことを、あの人にしてもらった)と思うことが、生きていくバネになる。 「星を撒く」
【人生で残るもの】
大きな意味があると誰もが思っているもの、身すぎ世すぎの仕事、子供、結婚、そういうものが残るとは限らない。形になって残らない、いろんな記憶が、むしろ人生の最後のとき、その人の両手に残るものかもしれない。
「魚は水に女は家に」
【隠しごと】
男:嘘はついたことを忘れてしまうかもしれないが、隠しごとは夢の間も忘れてしまえない。
女:持ち重りするから、人にしゃべって軽くしよう、なんていうタチのものではなく、しゃべりたくてうずうずするのが、〈女の隠しごと〉である。 「人生は、だましだまし」
隠しごともほどほどに、無事に新年を迎えられますよう願っています。
では「今日の字」は干支の交代ということで、「辰」と「巳」を書きましょう。

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